今回のコラボがはじまった背景を教えてください。

(小此木)もともとヴァシリーサのターゲット層である20代前後の女性の方とマークスタイラーさんのアパレルブランドは年代や持っている価値観もマッチする部分が多く、非常に親和性が高いと感じていました。そういった親和性の高いアパレルブランドとヴァシリーサがコラボすることで、ファッションと香りをかけ合わせた体験をもっとお客様に感じていただけるのではないかと考え、お声がけをさせていただきました。
マークスタイラーさんのブランド担当者としてはどのような想いで香水を作ったんですか?

(山口)リゼクシーのお客さまはフェミニンなスタイルが好きな方が多く、お洋服の雰囲気に合わせて香水をつけてお出かけしたりする方も多いのかなと考えています。そういった方にファッションの一部として香水をぜひ使っていただきたいなと思い、今回参加させていただきました。
(三木)私はファッションや外見を気遣ってスタイルを選ばれているお客様は、香りもひとつのファッションとして意識されていると思ってます。エヴリスのお客様はしっかりと自立した女性の方が多いのかなと思っているので、今回の香水はお手頃な価格でもありますし、この香水をきっかけにマークスタイラーのお客様がより一層オシャレになってファッションを楽しんでいただけたら嬉しいな…と思って作りました。

(黒越)コラボをする前から展示会で香りを出して接客することも多くあったんですけど、香りで気づいてお店に来てくださるお客様もすごく多かったので、ジュエティのお客様と香りは親和性があると思っていました。学生や20代前半のお客様も多いので、今回の香水は価格的にお手頃なことも魅力のひとつになったと思います。
(西村)これまでもお洋服とともにジェイダの香りを纏いたいと言ってくださるお客様が多かったんです!今回このようなお取り組みができたことはとても良い機会だったと感じています。すでに販売しているんですけど、お店ですごく良い反応をいただいているのが嬉しいです。

(小此木)ひと足先にジェイダさんで販売を開始したあとすぐに、オンライン分が完売したとご連絡いただいたときは、ヴァシリーサチーム内でも話題になっていました(笑)。香りも含めて自分を演出したいというニーズがお客様にあることを改めて感じ、ファッションと香水の親和性の高さを確信した瞬間でした。
改めて各ブランドのコンセプトとともに、今回完成した香水についてそれぞれの特徴やこだわりポイントを教えてください。

(山口)リゼクシーはコンセプトど真ん中を突き詰めました。リゼクシーが大切にしているコンセプトが「芯・美・品」の3つなので、そのイメージに合う上品な香りを目指した香りになっています。パッケージはコンセプトに合わせて、落ち着いたイメージのあるピンクベージュに、華やかなゴールドの印字で上品なイメージを演出したデザインです。
(三木)エヴリスは「NEW STREET」というコンセプトから、ファッションの最先端を行きながらお客様の個性を引き立てるようなスパイシー系・ブラックティーの香りに落とし込みました。いわゆるベーシックな香りになりすぎないように、エヴリスのお洋服にも合うようにこだわっています。パッケージはブランドアイコンのSUNNYのマークを入れたかったのと、ブランドマークを思い起こさせるゴールドでキラッと光ったお店の雰囲気にリンクするようなデザインになりました。
(西村)ジェイダは「一人ひとりの個性を大切に貫く」をコンセプトにしているので、ナチュラルなのに色っぽい、セクシーなジェイダのイメージを、誰からも好感を持たれるような、でもどこか甘すぎない香りとして落とし込むことができたかなと感じています。パッケージはとにかくシンプルにこだわりました。何にも干渉せず、家でもオブジェになるし、他のアイテムと一緒に持っていても邪魔にならないシンプルでかっこいいデザインになっています。
(黒越)ジュエティは「ミックスガール」がコンセプト。お洋服もストリートスタイルをベースにヴィンテージ、ロック、モード、ロマンティックテイストのスタイリングをMIXした甘辛スタイルをご提案しています。香りも同様に、甘いだけじゃない爽やかなかっこよさも感じることのできる、ジュエティのブランドコンセプトにぴったりの香りになったのではないかと思っています。パッケージはブランドイメージがそのまま反映されたような感じで、ジュエティらしいピンクや薔薇のモチーフを入れたのと、パッケージの側面にはブランドコンセプトのメッセージが入っています。

(小此木)ヴァシリーサチームとしては、4つのブランドであえて一貫性を持たさず、それぞれのブランドの個性をしっかりと表現したことがこだわりです。ボトルとパッケージの色は統一するとか、ブランドロゴの色やきらめきはどうするか、モチーフを入れるのかなどなど、完全にそれぞれのブランドにお任せしました。香りづくりの際にも、それぞれのブランドご担当者様にヒアリングをさせていただいて作られた複数の香りの中から、お店に候補の香りサンプルを置かせてもらって、お客様に投票してもらう形で最終的な香りを決めたんです!ブランド担当の方が思っていた結末と違う結果となったこともありましたが、今回このような形をとることによってお客様と一緒にブランドの世界観を表現することができましたし、より喜んでいただけるような商品となったのではないかと感じています。
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「香りはファッションの一部」という捉え方がありますが、みなさんの普段の香りの楽しみ方も教えてください!

(山口)香水はいくつか持っていて時々使いますが、どちらかというとお部屋にディフューザーを置いたり、アロマを焚いて気分を落ち着かせる時間を作るときに香りを楽しんでいます。
(黒越)私は休みの日とかに気合い入れてお洋服を選ぶのと同じように、お気に入りの香りをまとったりしています。お仕事の日に香りを使う際は、どんな年代の方にも好まれやすいSHIROの香りを選ぶことが多いです。
(西村)私もお二人と同じ感じなんですけど、イベントや服装、場所によって香りを使い分けたりしていますね。
(三木)私は「ナーディス」というブランドのハンドソープを愛用しています。メンズっぽいかっこいい香りかも。個人的にはファッションを外見の表現、香りはさらに自分の内側に迫る表現と解釈していて。自分の個性が出せるアイテムとして、香りのアイテムや香水はファッションと親和性があるのかなと考えています。
今回のコラボで苦労したことや印象に残っている話はありますか?
(山口)リゼクシーのイメージとして、甘い香りを思い浮かべる方が多いんじゃないかなと思うんですけど、上品さや芯のある女性のバランスをしっかりと保つために甘すぎず、スパイシー過ぎずのバランスをとるのが非常に難しかったですね。
(黒越)私は正直、はじめは香りづくりの中でわからないことだらけの状態だったのですが、そんな中でもジュエティの甘すぎないイメージを必死に追求しました(笑)最終的にはジュエティと言えばこの香りというイメージを作り出すことが出来たので、良かったなと思っています。

(三木)私は自分の好みとして選ぶのではなく、エヴリスをイメージする香りを作らなければならないので、答えがないものを作り出すという点がすごく難しかったです。
お客様の思うエヴリスのイメージって本当にこれで合ってるのかな?自分の好みはBの香りだけど、エヴリスならAの香りかな?という風にかなり時間をかけました。

(西村)好みって難しいですよね。ジェイダでもそれぞれチーム内で好みの香りが違っていたので、ブランドのコンセプトをチームの中ですり合わせながら最後まで調整していました。
最後に、今回の香水をどんな方に使っていただきたいですか?ファッションとあわせたおすすめの使い方などがあれば教えてください。

(山口)リゼクシーのお洋服はフェミニンなものが多く、今回はそのお洋服に合うような香りを目指して作ったので、ぜひリゼクシーのお洋服を着るときに使っていただきたいと思います。また、秋の新作はどちらかというとカッコイイに振ったアイテムが多く登場するので、かっこいいファッションに甘い香りでミックスさせてもギャップを演出できておすすめです。
(三木)エヴリスはお店に足を運んでくださるお客様はもちろん、人に媚びないような個性を持ちたい方に使っていただきたいです。今期は「WILD FLOWER(野生に自立して咲く花)」というテーマでお洋服が展開されているので、香りもコンセプトにピッタリだと思います。そんなエヴリスを好きだと思ってくださるお客様から、口コミなどを通じてどんどん広がっていけばいいなと思っています。

(西村)ジェイダはギャル系のお洋服が多いので、ギャルのパワーやジェイダのエッセンスを香りでもまといたい方に使っていただきたいです。元気に過ごしたい夏でも、落ち着いてるけどリッチにいきたい秋でも、いつでもどこでも使っていただきたいです。
(黒越)ジュエティは柄物やカラーのアイテム展開が多く、ライブやテーマパークなど気合いを入れたい時に着ていただくお客様が多いのですが、この香水も同じように気合いを入れたい日や特別な日にぜひ使っていただきたいです。
(小此木)ヴァシリーサとしては、まずはお洋服と香水のブランドを合わせて使っていただき、大好きなブランドのファッションと香りを合わせてまとうことを楽しんでいただきたいと思います。ひと通り楽しんだら、ファッションでも色々なブランドのアイテムを組み合わせてコーディネートするように、香りでも他のブランドを使ってみたり、ヴァシリーサの他の香りと重ねて楽しんでみたり。自分だけのファッションと香りの表現を見つけてもらえたら嬉しいです。

いかがでしたか?
香りもファッションと同じように、その日の自分を映しだしてくれる大切なスタイルのひとつ。
今回は洋服を“着る”だけではなく香りと一緒に“まとう”ことで新たな自分に出会えそうな、素敵なお話を伺うことができました。
みなさんもぜひ香りを取り入れて、自分らしい新たなコーディネートを見つけてみてくださいね!