今のマイブームは“ニッチフレグランス”
香りへの並々ならぬこだわりはいつから?
香りに初めて興味を持ったのは中学生の頃ですね。学生時代は『CK one』や『clinique happy』が流行っていて、私もそれをつけ始めたのがきっかけです。学生なので近所で手に入る香水やミストが中心で、選択肢が少ないからみんな同じ香りをつけてました(笑)。
本格的に香りにこだわりを持つようになったのは30代から。スタイリストさんや周りの人におすすめされるうちにどんどん香水やお香が好きになって、香り沼にハマってしまいました。
そんな今、気になる香水は?
ニッチフレグランスがマイブームです。金沢のフレグランスショップ『PHAETON』では、世界中のニッチフレグランスが揃っていて、行く度にのぞいています。そこで最近購入したのは映画祭のレッドカーペット用に作られた香水で、華やかなんだけど奥ゆかしさもあって、まとうと気持ちが高まります。香りの背景にある物語を知ると、より欲しくなっちゃいますね。
変化自在な「MEGUMIの香り」
今では自宅に100本の香水が並んでいるというMEGUMIさん。その日につける香りを、どう選んでいますか?
俳優業をする時は、その役が本当につけていそうな香りを選んでいます。例えば場末のスナックで働く役を演じる時は、近くで買えるような親しみやすい香りのミストのようなものをつけたり。シナリオの中に街の設定などがあるので、それをヒントに「この街にいるということはこういうライフスタイルかな」って収入や行きそうなお店を考えて選んだ香りをまといます。役者によって役作りの方法は違いますが、私は香りを考えることでその女性像が浮かび上がるんです。なので、共演者さんが思う「MEGUMIの香り」はお会いした現場によって違うと思います(笑)。
イケメンには、香りで印象を残す
プライベートではどのように選んでいますか?
プライベートでは毎日違う香りをつけてます。華やかな場所なら華やかな香り、夜のお出かけには色香のある香り…イケメンに会う時にはあえてスパイシーな香りにして、印象を残します(笑)。香水は「今日はこの人に会えるからワクワクする」という気持ちを一層高めてくれたり、「よし、行くぞ!」という日に自分がオーラをまとった気持ちにしてくれたりと、前向きなマインドをつくってくれる効果がありますよね。
現代女性へのメッセージを香りに込めて
ご自身のスキンケアブランド「Aurelie.(オレリー)」にも香りのこだわりがあるとのこと。どのような意識をされましたか?
エイジングケア*ブランドなので、忙しい女性がターゲット。お仕事に生きている人も子育てをしている人も、1日中脳がフル稼働してると思うんです。癒される香りで自分を整えてほしいという願いを込めて作りました。アイテムによって香りを変えていますが、ベースにはすべて白檀を入れています。白檀は大人になって経験を積んだからこそわかる良さのようなものがありますよね。そこにヒノキやラベンダーなど、心を落ち着かせる香りを入れました。香水のようにベースからトップまで香りの変化があるので、深呼吸しているうちに自分が整っていくような、忙しい日々に寄り添うスキンケアになればと思っています。 *年齢に応じたお手入れ
最後に、MEGUMIさんにとって、香りとは?
「自分のマインドを変えるもの」です。
1981年生まれ、岡山県出身。2001年にデビューし、タレントとして注目を集めた後、俳優として活躍の場を広げる。映画『台風家族』『ひとよ』での演技が評価され、2020年に第62回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞。話題作に続々と出演する傍ら、映像プロデューサーや経営者としても手腕を発揮。自身の美容の秘密を惜しみなく書いた美容本『キレイはこれでつくれます』はベストセラーを記録し、2024年5月にスキンケアブランド『Aurelie.』をローンチ。プライベートでは1児の母と、多忙な中で輝き続ける、現代女性のロールモデルとなる存在。