パルファチューンなどのコラボレーション香水ブランドをメインとした商品企画を担当しています。より多くの人が香りを身近で楽しんでいただけるよう、香りの新しい楽しみ方の提案や、「日常に馴染むオシャレな商品を届ける」ことをモットーに商品開発を行っています。日々、大好きなファッションからインスピレーションを受け、商品のイメージを膨らませています。
まず初めに、パルファチューンがどんなコンセプトのブランドか教えてください!
音と香りの掛け合わせで”香階”という、伝統的な手法があるのですが、それをパルファチューンは使って、音と香りの掛け合わせで音楽と香りの世界観にもっと没入してほしいというコンセプトのブランドです。
SIRUPさんとFITSが香水を作ることになったきっかけを教えてください!
香りと音楽の親和性が高いアーティストを探していたなかで、SIRUPさんと出会いました。
SIRUPさんの作る音楽の世界観が親和性の高いオシャレなものを一緒に作れそうだなという印象がありました。結果、パルファチューンとしてはすごくいいコラボになったと思います。
香り作りする上でこだわったポイントを教えてください。
今回、香調はスパイシー・ウッディオリエンタルの香りを作りました。
SIRUPさんはお香のような、アロマティックな香りがお好きで、ウッディを基調にしたいというのから始まりました。
次に香りの変化にこだわりました。今回14種類の香料を使っているのですが、とても変化を感じられるような作りになっています。
どのような香りの変化がありますか?
SIRUPさんが香りの変化を服に例えてくださって、最初はスーツのような、パリッとした印象から、最後は柔らかい素材のパジャマを着ているようなふんわりとした感じに変化します。
詳しくご説明すると、初めはピリッとした爽やかなスペアミントやベルガモットの香りからはじまります。これがスーツのような印象ですね。
ミドルノートにはフローラル系の香料が5種類入っていて、その香りが初めのすっきりとした香りをまろやかな落ち着いた印象に導きます。
ラストノートにサンダルウッドがしっかりと主張してくるのですが、バニラやパチュリなどのかすれたような甘い香りも重なり、お香をかいだ時の安心感のような香りに変化していきます。これがパジャマ姿のイメージですよね。
トップの爽やかな香りとラストの重ための香りをミドルが自然とつなぎ合わせています。
SIRUPファンだけでなく、香りを楽しみたい人でも使える香りですか?
ズバリ使える香りです!
SIRUPファンの中でも香水をあまりに使ったことがないという方もいらっしゃって、実際にいろいろとお話を伺ったところ、「シトラス系がすっきりしていて、日本人にとって親しみやすい香りだから、好印象を持った」という声が多く聞かれました。
フローラル系やオリエンタル系も含め、サンダルウッドを基調とした落ち着いた香りで、SIRUPさんと使いやすい香りを選びましょうということで、14種類の香りを用意しました。
本当に香りを楽しみたい方、こだわりをお持ちの方、今まで自分にぴったりの香りに出会えなかった方、どなたでも使いやすい香りになってると自信を持って言えます。
パッケージに可愛いお花と、ニコちゃんマークがありますがこの2つの正体を教えてください!
お花はSIRUPさんの左腕に入っているタトゥーをそのまま落とし込んでいます!
SIRUPさんのいろんなモチーフの中で象徴的なものの一つで、今回、商品デザインのメインに据えることにしました。
SIRUPファンなら見たら分かる嬉しいポイントです!
ニコちゃんマークですが、実はデザインが決まる直前までニコちゃんマークはありませんでした。ある時、SIRUPさんが「完成されたものって壊したくなりますよね」とおっしゃって(笑)
その場でいろいろなニコちゃんを描いてくださったものを、そのままデザインが完成する間際にパッケージデザインが決定しました。
平山さんの音楽×香水の楽しみ方を教えてください!
私は出かける前に絶対香水をつけるタイプで、香りもその日の気分で選びます。香水をつけたあと同じようなテンションの音楽を合わせて聞く楽しみ方をしています。
通勤の時とか、つけた香水に合わせてよりチルい感じにするのか、ノリノリ系にするのかで音楽を選んで楽しんでいます。
今後の展望を教えてください!
展望で言うと、パルファチューンフェスを開催するという夢をブランドチームで掲げています。
第一弾のMrs. GREEN APPLEさんから始まり、第二弾ではSIRUPさんとのコラボレーションとなり、次々と様々なアーティストの方とのコラボレーションが実現したときには、パルファチューンで誕生した曲が流れ、香りも楽しめる曲が流れるフェスを開催したいと思っています。
今まではアーティストのファンの方が、パルファチューンを手に取っていただくということが多かったのですが、今後はアーティストの垣根を越えたパルファチューンのファンとして音楽と香りの感情や楽しさを共有できたらすごく素敵だと思うんです。そのような場所を提供できれば良いなと思っています。
最後に読者の皆さんに一言お願いします
楽しさの共感の輪を広げていけるのが、パルファチューンの強みだと思っているので、みなさんの声も巻き込みながら、「香りと音楽をもっと楽しくしましょう!」と提案をしていくブランドになりたいと思っています。
「次はどんなアーティストとどんな曲、そしてどんな香りが登場するのだろう?」といようなワクワク感をブランドに期待して、楽しみに待っていていただけるととても嬉しいです!